2021年第2段も Fusion 360 で自作した整理ボックスです。
妻の要望に応えるために、更に高さのある自作ボックス(バスケット)をいんさつしてみました。
前回印刷した3Dモデルを、スライサーでZ軸方向に拡大して印刷してみました。
3Dプリンタ印刷
印刷設定・素材など
3Dプリンタ
今回使用した愛用の3Dプリンタはこちらです。
対象
こちらにアップロードしておきました。

ただ、スライサーで横幅をベッドの幅に合わせ、Z軸方向には2倍まで拡大しました。
フィラメント
今回も使用したフィラメントはこちら。
大きな3Dモデルでも最後まで安定して印刷できるPLAで、ファンになりましたね。
ただ、今回はPLAを選んだことが裏目に出ます…
印刷の主な設定値
PrusaSlicerで印刷しました。下記以外はほぼデフォルトの設定です。
スライサー | PrusaSlicer 2.3.0-r2 |
ノズル温度 | 200℃ |
ベッド温度 | 60℃ |
レイヤー | 0.15mm |
サポート | 無し |
これらの値は、前回とまったく同じです。
印刷結果
フィラメント使用量 | 449.95g |
費用 | \ 805.86 |
所要時間 | 21h52m56s |
冬の寒い最中、ベッドから剥がれることなく安定して印刷できました。。。
と言いたいところですが、印刷後にこんな自体が発覚するわけです…
こんな感じでちょっと印刷した表面にムラが現れました。もう少し引いてみましょう。
明らかにムラで層ができてしまっていますね。
これは取っ手の層となる箇所と、壁のみの層でなんらか印刷の質が変わってしまっていることが原因のようです。といいつつ、なんでこうなるのかはまだ勉強不足で理解不能です…
拡大撮影してみると、壁がけっこう凸凹していることが分かります。
これは3Dプリンタのせいなのか、フィラメントのせいなのか、はたまたスライス時の設定が原因なのか、まだ解明ができていません。
できれば、スライスの問題と思いたい。
こちらはバリというか、デッパリというか、下部に線が出てしまっています。これは底と側面の間にできたもののようです。
こちらも勉強不足で、何が原因でこのようになるかは解明できていません。
削れば済む話ですが、めんどくさいし、そもそももっと綺麗に印刷したいと考えのは自然だと思います。

次は最大の問題です。すぐに割れました。
印刷終了時点では、写真や動画の通り問題ありませんでした。
しかし、時間を置いて冷めてきたころには亀裂が入っていました。ちょうど対角で。
ということは、側面が冷めて収縮した結果、割れてしまったのではないでしょうか。
ちなみに、上記の写真の通りに線が入ったり、亀裂が入ったり。
印刷完了から少し間が空くと、ホントに酷い出来上がりになってしまいました。
これだけの大物ですから、亀裂の部分さえヒートガンで修復すれば利用に支障はありませんが、綺麗さは失われてしまいます。残念。
印刷してみて
今回は、けっきょく失敗と結論付けてよい結果となりました。
課題は下記の3点です。
- 印刷後に割れてしまった(材質をPETG/ABSにすべきだった?)
- 側面の表面に印刷ムラができてしまう(解決方法は不明)
- 側面と底面の交差する箇所にバリが出る(設計で修正する?)
いずれの課題も、ハッキリと原因がわからないため、直ぐには修正が難しそうです。
100円ショップの籠は、側面がプラスチックの大きな編み目になっていましたが、あれは無駄ではないんですね。のっぺり壁にしないか、素材を弾力性の高いPETGなどに買えるか…
ちなみに、今回はコストも時間もかなりかかっているため、何度も作るのには向いていませんね。
妻にも「それなら100円ショップの方が良いね」と悔しい評価を貰ってしまいました。無念です…
最後まで読んでいただいて、誠にありがとうございました。
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