2021年第3段は Fusion 360 で自作した充電スタンドです。
以前にiPhoneとApple Watch、AirPodsを一気に充電できるQiスタンドを購入したんですが、足が脆くて、すぐ壊れてしまいました。
その足を何度か修理したのですが、いい加減 使いにくいので別の足を作ることを決意した次第です。
3Dプリンタ印刷
印刷設定・素材など
今回は汎用性が全くないので、設計したモデルは公開しないことにしました。
3Dプリンタ
今回使用した愛用の3Dプリンタはこちらです。
フィラメント
今回も使用したフィラメントはこちら。
大きな3Dモデルでも最後まで安定して印刷できるPLAで、ファンになりましたね。
印刷の主な設定値
PrusaSlicerで印刷しました。下記以外はほぼデフォルトの設定です。
スライサー | PrusaSlicer 2.3.0-r2 |
ノズル温度 | 200℃ |
ベッド温度 | 60℃ |
レイヤー | 0.15mm |
サポート | 無し |
Curaでも印刷できなくはないですが、Pursa i3 MK3Sの場合はなんとなくPursaSlicerの方がプリセットが揃っているので設定が楽です。
印刷結果
フィラメント使用量 | 93.97g |
費用 | ¥168.30 |
所要時間 | 5h0m2s |
これくらいのサイズとレイヤーだと、それなりに時間はかかります。
しかし、プリムなどが無くても反ることなく、綺麗に印刷することができました。
印刷後、下記の通りに綺麗に印刷できているように見えました。

よっしゃー!と思うのですが、なんかおかしい…あれ?

ご覧の通り、頭部分の突起(アーム)が長すぎました。失敗失敗。
Qi充電器だと、スマートフォンと充電器本体が接触しないと充電が始まりません。
つまり、このままだとスマートフォンが充電できず、本来の役割を果たせなくなってしまいます。
仕方ないので、ぶった斬ることにしました。

こういう時にヒートペンが便利です。
溶けた断面はギザギザしますが、自宅利用であれば大して問題ではありません。
こうして出来上がったスタンドがこちらになります。

これで Qi充電器を無駄にしなくて済みましたし、デスクの上もスッキリしますね!
印刷してみて
今回スタンドを自作してみて、3Dモデルを自作するワークフローとして下記で進める必要があると感じました。
- 薄い寸法の3Dモデルを設計する
- 薄い3Dモデルを印刷する(1時間以内)
- 印刷した3Dモデルを使って、正確な寸法やフィット感を確認する
- 本番の3Dモデルを設計する
- 本番の3Dモデルを印刷する
1〜3を何度か繰り返して、試作にかかる時間とコストを極力減らしていくわけです。
これは費用・時間・品質のいずれの面でもメリットがありますね。
こういう「ものづくり」を生業にしている方々であれば当たり前でしょうが、こちとらソフト屋ですからノウハウがありませんでした。
しかし、やはり試作を重ねるというのは重要だなと思い知らされましたね。
今回は1回 寸法合わせのためのモデルを印刷しましたが、結局 頭部のアーム部分を切る手間が発生してしまいました。
完全に寸法を合わせてから印刷すれば、もう少し手間と無駄な材料が発生しなくて良かったなと反省したところです。
皆様の自作で、同じ過ちを繰り返さなくて済むことを願っております。
最後まで読んでいただいて、誠にありがとうございました。
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