今回は、マーブルマシンを作ってみました。
子供のオモチャを作ってあげたかったのと、ちょっと写真&動画映えがするものを作ってみたかったという安易な理由で大物を作ってしまいました(汗)
印刷の成果物
ボールがキレイに転がる様子は感動します。
真ん中の回転キャップを回せば、下まで転がり落ちたボールがスクリューを伝って上まで運ばれる仕組みです。
これは子供はスゴく好きなギミックですよね。
印刷設定・素材など
対象
今回はこちらを印刷しました。

結構シリーズもの的に沢山の種類が作られている中の1つです。
こういうものが設計できること自体、本当に素晴らしいですよね。
曲線のものを設計するだけでも大変ですが、ボールを引き上げる可動部が実際に動くと感動します。
手で動かせるのがスゴく良い反面、うちは赤ちゃんがボールを食べないかヒヤヒヤしています。
3Dプリンタ
こういう精度が必要な印刷物にはめっぽう強い、自慢の3Dプリンタです。
フィラメント
今回も使用したフィラメントはこちら。
今回も安定の Reprapper の PLA+ フィラメントです。
別に PLA+ でなくとも…とも思いましたが、子供がバリッとすぐに壊してしまいそうで強度が必要と考え直しました。
そういうことを考えないのであれば、別に下記のように通常のPLAでも良いかも知れませんね。
印刷の主な設定値
PrusaSlicer設定値
下記以外はほぼデフォルトの設定です。
スライサー | PrusaSlicer 2.3.0-rc3 |
ノズル温度 | 190℃ (1番目のレイヤー: 200℃) |
ベッド温度 | 60℃ |
レイヤー | 0.2mm |
サポート | なし (スクリューのみ ラフト3層) |
定番かつ安定したセッティングです。
サポート無しで作れるようなモデルになっていること自体が大きいですね。
スライサーの見積
まずはトラック(土台)。
完全にサポート無し。でも、印刷時間は 0.2mm レイヤーなのに1日オーバーという時間の掛かり具合。
これだけ複雑で連続性の少なそうな形状だとノズルが加速しにくいでしょうから、これだけ印刷に時間が掛かるのも納得です。
次にスクリュー部分。
こういう構造だとベッドからズレてしまうことが多いので、ラフトを少し敷いておきました。
最後は回転キャップ。
他のパーツの印刷が大変すぎて、すごく楽勝な感じが出ています。
印刷結果
土台部分だけで恐縮ですが、写真で見ても分かるくらい明らかにキレイにできました。詳しくは動画をご覧下さいませ。
項目 | トラック | スクリュー | 回転キャップ |
---|---|---|---|
フィラメント使用量 | 254.05g | 11.12g | 11.14g |
費用 | \ 632.07 | \27.66 | \27.72 |
所要時間 | 1d5h3m6s | 2h36m14s | 1h25m13s |
700円と、1日と10時間弱で出来上がる計算です。
たしかに大変ですが、これほどのものを購入するといくらになるか…と考えると安いくらいです!
この作者の他のマーブルマシンにも俄然興味が湧いてきました。

印刷してみて
今回は、印刷しがいがある大物でしたね。
これがサポート無しで、一発でキレイに印刷できるとメチャクチャ楽しいです。
出来上がったオモチャは、子供が楽しく遊びました。
ちなみに、直径1cmの球じゃないと上手く転がらなくて、そっちの印刷の方がよっぽど苦労したというのはナイショです。
最後まで読んでいただいて、誠にありがとうございました。
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