今回は、子供用の深皿を作ってみました。
なんとか安く軽く作れないかと考えた末、PETGフィラメントで作ってみました。
子供用の深皿

手持ちのフィラメントを使用しただけなので、地味で子供が好きになるいろではありませんが、十分に実用できました。
印刷設定・素材など
対象
今回は自作のモデルで印刷しました。

Fusion 360を使って、5分で作成した円柱です。
ただ、手触りを考えて1~2mmほど面取り(フィレット)をしておくのがコツじゃないかなと思いますね。
これをある方法を使って印刷しました。
フィラメント
今回も使用したフィラメントはこちら。
今回は「RepRapper PETG フィラメント グレー」です。
品質が高くて安価なRepRapperフィラメントですが、PETGも扱いやすくて重宝しています。
印刷の主な設定値
PrusaSlicerで印刷しました。下記以外はデフォルトの設定です。
スライサー | PrusaSlicer 2.3.0 |
ノズル温度 | 240℃ (1番目のレイヤー: 250℃) |
ベッド温度 | 85℃(1番目のレイヤー: 90℃) |
レイヤー | 0.15 mm |
サポート | なし |
インフィル | 0% |
スパイラル花瓶 | 有効 |
今回のポイントは「スパイラル花瓶」の機能です。こちらで有効にしました。

この「スパイラル花瓶」機能ですが、「花瓶モード」と呼んだり、「スパイラルモード」と呼んだり、様々なパターンがあるようですね。
詳しくはこちらを参考にすると良いようです。


このスパイラル花瓶モードを設定した後、スライスした結果はこちらです。

先ほどの円柱が見事に器に変わりました。
どのようなスライス結果になるかは、何度か練習してみないと分かりにくいと思います。
印刷結果
印刷直後にInstagramに投稿してみました。
実際の印刷記録はこちら。

フィラメント使用量 | 18.23g |
費用 | \ 35.40 |
所要時間 | 2h10m2s |
ポイントはフィラメント使用量の少なさと費用の安さです。
もちろん所要時間はかなり短時間で済んでいますが、それ以上にコストの低さが魅力です。
しかも、PETGフィラメントは素材の柔軟さが強みでもありますから、下記のツイートのように少しくらい潰しても壊れません。
しかも、仕上がりはかなりキレイです。
僅かな積層感はありますが、日常の使用にまったく支障がありません。
子供が少しくらい握ったり投げたりしても壊れることはありません。
比較:通常印刷した場合
厚さ0.8mmの器として通常印刷すると、下記のようになります。
印刷した記録で確認すると、こんな感じです。

フィラメント使用量 | 40.53g |
費用 | \ 99.21 |
所要時間 | 5h51m33s |
なんと、コストが2.5倍になりました。
印刷費用 および 所要時間ともに2.5倍近くになってしまいました。
もちろん、頑丈さは向上するのですが、これなら100円ショップで購入した方が良いんじゃ無いかなと思ってしまいます。(実際、コストが上がると妻に不評です…)
印刷してみて
今回のように、柔軟かつ薄いものを作りたい場合にはスパイラル花瓶モードは便利ですね。
TPUと相性が良いと語られることも多いですが、PETGフィラメント組み合わせると印刷が簡単になって使いどころが多くなる印象です。
このスパイラル花瓶モードは、次のようなものに向くと考えています。
- 花瓶
- 食器
- ボックス など
打倒100円ショップ!を実現するヒントになる印刷方法だなと感じました。
最後まで読んでいただいて、誠にありがとうございました。
記事が参考になったと思ったら、記事のツイートやいいねをお願いします。