今回は、ハートセメントポットです。
バレンタインデーということで、妻から貰うお菓子を入れるために作ってみました。
けっこう写真映えするものができて満足度は高かったのですが、けっこう大変でした。
3Dプリンタでの印刷結果




印刷設定・素材など
3Dプリンタ
今回使用した3Dプリンタは以下です。
印刷品質の高さに定評がありますね。
対象
今回はこちらを印刷しました。

です。
本来は植木鉢なんだそうだけど、まったく違う使い方と印刷をさせてもらいました。
得てして3D印刷のモデルなんて、印刷する際にどうにでもなるということで(笑)
フィラメント
今回も使用したフィラメントはこちら。
今回も安定のRepRapperのシルクPLA フィラメントです。
ただ、この選択が良かったかというのは微妙なところですので、それは後ほどご紹介します。
印刷の主な設定値
PrusaSlicerで印刷しました。下記以外はほぼCuraデフォルトの設定です。
スライサー | Cura |
ノズル温度 | 200℃ (1番目のレイヤー: 210℃) |
ベッド温度 | 60℃ |
レイヤー | 1.5 mm |
インフィル | 20% |
サポート | なし |
ほぼ定番のPLA設定で印刷したのですが、取っ手があるポッドについてはサポートがあった方が良かったと思います。
後ほどご紹介しますが、取っ手部分でフィラメントが垂れてしまってギザギザになってしまいました。
ちなみに、スライス後の状態はこちら。



印刷結果
フィラメント使用量 | 103g |
費用 | \ 245 |
所要時間 | 14h25m45s |
積層感はありますが、光への反射など一見するとかなりキレイに見えます。
これは先の印刷結果を見れば明らかです。
ただし、たくさん失敗してしまった部分もあります。
失敗1.

2ついっぺんに印刷したのと、かなり寒い部屋で印刷したのが原因です。
特に後者の影響は大きく、さすがにPLAが大きく収縮してしまいました。
これは大失敗。
フィラメントと時間をかなり無駄にしてしまいました。
寒い部屋で壁になるようなパーツを印刷すると、印刷の途中で割れてしまうことがある。
そのため、印刷中は15~30℃の室温を保つべき。
Heart Cememt Pod Mold 失敗2:底の丸みが出ない


ご覧のように、ポッドの底は丸みがあるのですが、これはPrusa i3 MK3SのようなFDM方式3Dプリンタには苦手な形状のようです。
3つのポッドそれぞれに、大きめのバリが出来てしまっていました。
この後、仕方なくヤスリで削る羽目になってしまいました。
FDM方式3Dプリンタは丸みのある形状が苦手。可能であれば、丸みのある形状は避ける。
Heart Cememt Pod Mold 失敗3:取っ手が垂れてギザギザ

取っ手にサポートを付け忘れてしまいました。
正確には、これくらいの形状なら斜めだし大丈夫かな、と油断したのが命取りでした。
キレイに印刷したいなら、やはりサポートを付けることを慎重に検討すべきでした。
Heart Cememt Pod Mold 失敗4:壁に巣が入る

壁の端部分に巣が入ってしまいました。
こちらは原因も改善方法もわからず、正直どうにもならないので放置となりました。
なんらか改善方法が分かれば試したいところですが、これも対処法があるのでしょうか…
いずれにせよ、こういう壁が角度を変えて繋がる箇所は難しいですね。
印刷してみた感想
今回はシルクPLAにピッタリの題材でした。
出来上がりの写真映えについては、とても満足しています。
しかし、色々と失敗も多く、勉強になりましたね。
こういう季節物についても、今後はドンドンと挑戦していきたいと思います。
最後まで読んでいただいて、誠にありがとうございました。
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