Prusa i3 MK3S と Ender 3 Pro の印刷性能を比較してみた(その1)

手持ちの3Dプリンタは以下の2機種です。

出来上がりのPrusa i3 MK3SとEnder 3 Proで、価格差5倍!

組み立てキットのPrusa i3 MK3SとEnder 3 Proでさえ、価格差3倍!

そうすると知りたくなりますよね。

価格差5倍は妥当か?

そんなわけで、印刷して調べて見ることにしました。

今後、この記事では以下のように呼称します。

  • Prusa i3 MK3S → MK3S
  • Creality3D Ender 3 Pro → Ender3Pro

MK3SとEnder3Proを比較する前提は?

印刷対象

今回の印刷対象は、定番の3DBenchy

#3DBenchy
The jolly 3D printing torture-test

3Dプリンタ試すなら、まずこれを印刷するよねという代物。定番中の定番。

FDM(Fused Deposition Modeling/熱溶解積層方式)の3Dプリンタが苦手な印刷箇所が詰まった印刷モデルで、品質の差が出やすいと言われていますね。

フィラメント

今回も使用したフィラメントはこちら。

大きな3Dモデルでも最後まで安定して印刷できるPLAで、ファンになりましたね。

フィラメントの品質が良いと差が付きにくいかもしれませんが、圧倒的なコスパの良さには替えられません。

そんなわけで、今回もこちらを採用しました。

印刷の主な設定値

PrusaSlicerで印刷しました。下記以外はほぼデフォルトの設定です。

スライサーPrusaSlicer 2.3.0-r2
ノズル温度200℃
ベッド温度60℃
レイヤー0.2mm
サポート無し

PLA印刷なら定番、かつ3Dbenchy向けの定番の設定でもありますね。

つまり、まったく特徴の無い設定ということ。

MK3SとEnder3Proの比較結果は?

印刷時間

3Dプリンタ管理に使っているOctoPrintの表示内容で、その結果を確認できます。

ただし、インストールしたPluginが異なるので見え方や情報量の違いが大きいのはご了承ください。

MK3S2:03:31
Ender3Pro2:37:31

30分以上、MK3Sの方が速かったということになります。

つまり、MK3Sの方が高速27.6%だったわけです。

ちなみに、スライサーの設定は同じですから印刷速度もまったく同じです。もちろん、プリンタのプロファイルは異なりますが。

2時間程度の印刷物なんでまだ良いですが、これが1日かかるような大物になることを考えると差の大きさが分かりますね。

印刷結果

印刷物を細かく確認していきましょう。

側面

MK3Sはきれいなもんですが、側面に1本線が入ってるように見えます。それくらい。

一方、Ender3Proも一見は良くできている見えるのものの、側面や船室部分に段があったり、糸引きが多分にあったりします。

船首部分にも段がいくつもついてますね。

ちなみに、どちらも煙突はキレイ。

正面

多少の糸引きは見られますが、うまく形状が印刷できています。

ただ、船首の差は大きいです。

MK3Sはキレイな一本線ですが、Ender3Proはヨレているのが分かります。真ん中の方には大きく線が入ってしまっていますね。

こちらのEnder3Proの船首部分を拡大した画像を見て貰うと明らかです。

ここまで来ると「模様かな?」とまで思ってしまう感じですね。

あとは気づきにくいですが、後ろの船室部分の柱も少しバリができてしまっていますね。

窓部分の糸引きは双方ありますので、差を感じません。

上面

上から見る限り、殆ど差が無いように見えます。

しかし、Ender3Proの甲板に線が入っています。また、船尾の筒部分もギザギザしています。

こんな感じで、Ender3Proはムラがあることは明らかです。

いや、MK3Sも薄く線が入ってたりもするんですけどね。

底面

底面の違いは明らかです。MK3Sはハッキリ文字が出てますが、Ender3Proの文字が見えません。

ただ、これはEnder3Proのベッドのレベリングが甘すぎるのかも知れませんから、一概に機種の精度問題とは言い切れません。だから、比較対象としてはイマイチに思えます。

しかし、ここには重要な問題が隠されています。

Ender3Proは、ベッドのレベリング調整が簡単ではないってことです。

上手く調整できればキチンと精度は上がるかもしれません。

しかし、3Dプリンタ歴1年程度では、この通り精度が上げられないということです。

つまり、Ender3Proでキレイに印刷するにはテクニックが必要になるということです。

その他

先のOctoPrintの画像を見ると分かりますが、わずかにEnder3Proの方がフィラメントを多く消費しています。

そして、圧倒的にEnder3Proは騒音がうるさいです。

これは記事では伝えにくいですが、ファンの種類がぜんぜん違うのが大きいと思います。

モーター音はさほど違いが…ありますけど、ファンの音ほどではない感じですね。

MK3SとEnder3Proを比較した結論は?

MK3Sの圧勝

価格以外でEnder3Proが勝る点は無い!と言い切っても良い結果でした。

今回は組み立ての大変さは比較対象に入っていませんしね。

比較してしまうと、やはり粗が目立ってしまいましたね。

ただ、Ender3Proも十分に実用的なんです。実際使えるものが印刷できていますし。

つまり、精度を求めなければEnder3Proは実用的なのでは?と感じたりします。

この真偽は別の比較記事でご紹介したいと思います。

最後まで読んでいただいて、誠にありがとうございました。

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